がんを治したいなら便秘を治せ!? 薬草スムージーで病気退散のふしぎ

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   がんになった人の9割は便秘だった?

   専門医が毒素の出し方を教えます。がんがイヤなら便秘を治さなければいけません。腸内環境を整え、免疫力を高める「食事療法」「ストレス管理」「生活習慣の改善」「デトックス」でがんを改善・予防することができます。

   今回は、「がんは腸で治る! ─ がんが嫌なら便秘を治そう」(自由国民社)を紹介します。著者は医師の大場修治さん。自然治癒力を高めて、がんに負けないカラダをつくる医師・専門家です。現在は、がんと生活習慣に関する講演会や、沖縄県のテレビ、ラジオの出演、健康の専門雑誌にも寄稿しています。

「がんは腸で治る! ─ がんが嫌なら便秘を治そう」(大場修治著)自由国民社
  • 薬草スムージーで病気退散!?(写真はイメージ)
    薬草スムージーで病気退散!?(写真はイメージ)
  • 薬草スムージーで病気退散!?(写真はイメージ)

人間のカラダの中で腸が一番大事!

「便秘が治った」
「血圧が下がった」
「糖尿病が改善した」
「手足の痛みがなくなった」

   これは、沖縄のあるおばちゃんが作っている、スムージーを飲んだ人の感想です。スムージーを飲んだ人は、まず、「便秘」が治り、高血圧だった人は血圧が下がり、リウマチだった人は手足の痛みがなくなり、糖尿病だった人は糖尿病が治ってしまいます。

   いったい、どういうことでしょうか――。

   著者の大場修治さんは、

「そのおばちゃんは、もともと、小さいときから曜息で、それを治すために食事に興味をもったとのこと。また、ご主人が前立腺がんを患い、食事を見直そうとして、腸のはたらきを活発にする、沖縄の薬草や果物を使ったスムージーにいきついたそうです。この薬草スムージーは高血圧、糖尿病、リウマチから大腸がん、肺がんなどの病気の人も飲んでいます」
「おばあちゃんはこう言いました。『人間の体のなかで、腸が一番大事なのよ』。そのとき私は、医学についてまったくの素人のおばちゃんから、がんを治すための方法を教えてもらったのです。スムージーとの出会いを経て、私は『がんと腸』の研究を進めることとなりました」

と話しています。

   大場さんは、がんと腸の関係を研究し続け、その研究の集大成が本書になります。さらに、「がんになった人の約9割は便秘である」と考えているそうです。

「事実、患者さんにスムージーを勧めてみたところ、便秘が治り、がんが再発しにくくなりました。そのとき私は、がんと腸の密接な関係を目の当たりにしたのです。もともと私たちの体は、がんなどの異常な細胞に対し、免疫機能が働き、それらを排除しようとします。腸には、その免疫細胞やグロブリンと呼ばれるタンパクが、最も多く存在しています」
「最近の研究では、腸の調子が悪くなると、免疫力が低下するメカニズムが次々に解明されています。つまり、腸内環境を整えて便秘を改善すれば、がんも治る可能性があるのです」

   大場さんは、そう言うのです。

「濁った水を排出し、きれいな水を入れる」

   今、多くの日本人が便秘で悩んでいます。女性の場合、5割を超える人が便秘というデータもあるそうです。では、便秘の原因とは何でしょうか――。

   医師でもある大場さんは、

「大きく4つの要因に集約することができます。『繊雑不足』『水分不足』『運動不足』『ストレス』です。これらは、腸内環境を悪化させる原因であり、ひいては免疫力を低下させる』『がんの原因』と言い換えてもいいでしょう。もともと私たちの体には、誰にでも「自然治癒力」という、病気を治す奇跡のような力が備わっています」

と。

「その自然治癒力を最大限にいかすには、『身体に入ってくるもの』と『出ていくもの』のバランス、そしてストレスのバランスをうまくとらなければなりません。濁った池の水を、清く澄んだ水に変えるには、きれいな水を入れる前に、濁った水を排出する必要があります」

   そう、説明します。

   大場さんは、濁った水を排出し、きれいな水を入れていくことが、便秘の改善であり、究極のがん治療だと主張します。自然治癒力を活かした「がん治療」について、正しい知識を身につけたい人には絶好の一冊といえるでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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