父親譲りのイメージ戦略は大成功
各メディアは、進次郎大臣の育休に対する国内の手厳しい批判や、「大臣はプライベートよりも職務を優先すべきだ」というベテラン政治家のコメントなど「逆風ぶり」も紹介しています。
「抵抗勢力」に立ち向かって日本の悪しき伝統に風穴を開ける......。まるでお父さんの小泉元首相を思わせる戦術ですが、今のところ国際社会に与えるイメージ戦略としては成功しているのではないでしょうか?
それでは、「今週のニュースな英語」です。今回は育休に関する基本英語をご紹介しましょう。
paternity leave:男性の育児休暇
take paternity leave:育児休暇を取得する。動詞は「take」を使います。
Japan minister Shinjiro Koizumi will take paternity leave
(日本の小泉進次郎大臣が育児休暇を取る予定だ)
It will be the first time a Japanese cabinet minister has taken paternity leave.
(日本の現職大臣が育児休暇を取るのは初めてのことだ)
In Japan, men are entitled to take up to a year off work when their child is born
(日本では、男性も子どもが産まれた時に最長1年まで休暇を取得する資格がある)
be entitled to:~する資格がある
up to:~まで、最大(最長)~まで
But only 6% of fathers took paternity leave in 2018
(しかし、 2018年に育児休暇を取得した父親はたった6%だった)
これまでの報道を見る限り、進次郎大臣について、環境大臣としての業績や取り組みに言及しているメディアはありませんでした。海外メディアが本業での業績よりも「父親」としての影響力に注目しているのだとすれば残念なこと。今回の好意的な報道に浮かれていてはダメ、ということではないでしょうか。(井津川倫子)