テレビ離れや活字離れがいわれる一方で、スマートフォンやタブレット端末の高性能化、それに伴う利用拡大により、インターネットはますます利用が増えている。
テレビのネットワーク局よりも、すみずみまでメッセージを届けられ、広告効果でもモノによってはすでにネットが既存メディアをしのいでいる。今後、通信が5Gとなって高速化すれば、広告媒体としてダントツの存在になる可能性もある。その一翼を担うとみられるのは、動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」を使った動画だ。
「YouTube 集客の王道 ~売上に直結する『投稿』の基本と実践」(川﨑實智郎・リンクアップ著) 技術評論社
大きな潜在力
本書「YouTube 集客の王道 ~売上に直結する『投稿』の基本と実践」は、利用が広まっているユーチューブについて、見ることはできても、動画を提供することはハードルが高くて...... などと考えている「中小企業の経営者や個人事業主」を対象にしたもの。
著者の川﨑實智郎さんは、動画関連のソフトウェア販売や動画コンテンツの制作を行う会社の代表で、ユーチューブにチャンネルを開設したところ、ウェブサイトやSNSなどでは得ることができなかった効果が得られ、同社のビジネスを軌道に乗せることができたという。成長を託すうえで非常に大きな潜在力を感じたものだ。
ところが周囲を見渡して「多くの中小企業ではいまだにユーチューブの有効活用ができていない」ことを実感。一方で、動画に過度に期待を抱き多額の予算を注ぎこんで失敗している例も数々ある。サービスの有効活用方法さえ学べば......。それを実践しチャンスをつかんでもらおうと仕上げたのが本書だ。