「剣を育てて」勝つ 肉体的なトレーニングが好きな姉に研究熱心な弟(山九 大石栞菜さん、大石利樹さん) 後編

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筋トレよりも瞬発力!

―― 瞬発力が出るようなトレーニングということですね。

栞菜さん「でも、一日で全試合をこなすので、それに耐えられる体力をつけるということでもあります。意外と調整が難しかったりするんですよ」

利樹さん「(筋肉を)つけすぎても、ただ単に重いだけになってしまいます。結局、筋肉の分量ほどの力を発揮する必要はなく、最終的には正確性が求められるので、最低限でいいわけです。他のスポーツのように、ムキムキまではいらないかな」

栞菜さん「トレーニングでは瞬発力の神経系を強化するくらいですかね。具体的にいうと、自分の最大で上げられるもの、仮に100とするとその60%の重さのバーベルを、4回程度スピードを意識してやる。そんなイメージでしょうか」

利樹さん「丸いボードの機械で数字がパッパッパッと点滅する、ボクシングの選手がやるようなトレーニングがあります。僕はやっていませんが。反射神経とか動体視力を鍛えるみたいな感じです」

―― カラダを鍛えたり、反射神経を鍛えたりするトレーニングは、毎日やらなければならないのですか。

栞菜さん「ええ。定期的にやっておかないと、筋肉が落ちますから。ただ、培ったものを落とさないようにといった程度しか、やらないですね。試合が近づいてくると練習量を増やしたりしますが......」

大石利樹さんは「一戦一戦、全力でやる!」と力強く話す。
大石利樹さんは「一戦一戦、全力でやる!」と力強く話す。

―― 2020年のオリンピック・イヤーに向かって、抱負をお聞かせください。

栞菜さん「一戦一戦、全力で日々後悔のないように過ごして、その結果が悔いのないようにしたいですね。もちろんオリンピックに出場が目標です」

利樹さん「オリンピックまでのスケジュールが見えているので、そこで結果を出していくと自然とその道が見えてくると思っています。一戦一戦、全力でやって、その先にオリンピック代表があり、さらに先にメダルがあると思うので、そこに向けて力を出しきりたいです」

―― モットーにしている言葉はありますか。

栞菜さん「シンプルに、『成せば成る』ですね」

利樹さん「夏目漱石の『こころ』からで、『向上心のないものは馬鹿だ』という、ひと言です」

(おわり)

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