【日韓経済戦争】米デュポンが工場建設、韓国企業の「脱日本」に超強力な助っ人! 韓国紙で読み解く

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規制品目の国産化に成功した「秘密工場」が続々?

   こうした韓国政府の動きとは別に韓国の中堅メーカーからも続々と日本に依存してきた素材の国産化に成功したというニュースが昨年暮れから相次いでいる。その一つが、聯合ニュース(2020年1月2日付)「半導体材料の国産化で成果 日本の輸出規制で取り組み加速」だ。こう伝えている。

「日本政府による対韓輸出規制の強化を受けた韓国企業の素材・部品・装備の対日依存脱却、国産化への取り組みが一定の成果を収めている。韓国産業通商資源部によると、韓国化学材料メーカーのソウルブレインは(日本が輸出規制対象品目の)液体フッ化水素工場の新設・増設を早期に完了させ、高純度の液体フッ化水素の大量生産を可能にした」

   韓国政府の積極的な支援を受けてソウルブレインが日本に依存してきた国内需要量のかなりの部分を供給できるようになっている。また、企業名はあえて公開していないが、同じく規制対象品目の気体フッ化水素やフッ化ポリイミドを生産する新工場も完成したという。

   聯合ニュースが続ける。

「韓国国内での投資も活発だ。化学大手の暁星は昨年8月、2028年までに約940億円を投じて炭素繊維工場を増設することを発表。自動車部品大手の現代モービスは同月、エコカー部品工場の新設に約282億円を投じる計画を明らかにした」
「ソン産業通商資源部長官は1月2日、ソウルブレインの工場を訪問し、『日本による輸出規制を素材・部品・装備の競争力を強化する契機と捉え、危機をチャンスに変えていっている。素材・部品・装備を手掛ける企業がしっかりと支える産業生態系(エコシステム)を構築し、揺るぎない産業強国を実現していく』と語った」
「政府は素材・部品・装備分野の国産化のために、2020年度予算を約1972億円と前年の2.5倍に増やした。100大戦略品目を中心に、技術開発から量産までを手厚く支援する方針だ」

(福田和郎)

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