専門書50冊分
「『文書で売上変わるの?』。そう思う人もいるかもしれませんが、全然変わります。同じモノでも言葉ひとつ変えるだけで売上は天地の差」と大橋さん。その例として「歯科医院に資産運用を案内したキャッチコピー」を示す。
キャッチA「なぜ、損金として外部にはき出し続けた1000万円以上のキャッシュをいざというとき経営資金として取り戻せるのか」
キャッチB「なぜ、病院に残るお金が毎年100万円近く増えるのか?」
キャッチAでの成約数は7件。それに対して、キャッチBでは倍の14件の成約を得たという。この金融商品の価格は約1000万円。「たった数文字の違いが売上7000万円になったということです」
本書では、このAとBの違いが、なぜそれほどの差を生むのかについて詳しく説明。そのなかに「メリットではなくベネフィットを語ること」「証拠を見せる、結果を見せる」「ストーリーを語る」などのポイントがあり、いずれもが、ザイガニック効果、バンドワゴン効果といった、研究で裏打ちされたもの。だが内容は対話形式の構成でわかりやすい。「ユルいようでも、専門書50冊分のポイントが詰まってます」というから、おトク感もある。
「ポチらせる文章術」
大橋一慶著
ぱる出版
税別1400円