【BuzzBiz2020】広がるSDGs意識 企業はもちろん、消費者にもできる「食品ロス削減」

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食品ロスの削減、カット野菜に追い風!?

   SDGs意識の高まりで、スーパーやコンビニエンスストアで売られている「カット野菜」の売れ行きが好調だ。

   種苗最大手のタキイ種苗が、全国の20~60代の男女310人を対象に実施した「野菜に関するアンケート 2019年」(期間2019年11月8日~12日、インターネット調査)によると、「食品ロス」への意識・行動について聞いたところ、「意識している」と答えた人は56.5%(「強く意識していた」11.3%と「ある程度意識していた」45.2%の合計)だった=下図参照

食品ロスの削減へ「意識していた」人は56.5%
食品ロスの削減へ「意識していた」人は56.5%

   このうち、食品ロスを削減するために何らかのアクションを起こしている人は78.7%、うち女性は87.7%にのぼった。具体的には、「食べ切れる量だけ購入する」が51.6%と最も多く、なかでも女性は60.6%の人が「食べ切れる量」を意識して購入をしている。次いで「冷凍保存など、長持ちさせる保存方法を工夫」の38.4%で、これも女性では48.4%と、約2人に1人が実践していることがわかった。「規格外や訳ありのものも積極的に購入する」人も28.7%にのぼり、野菜を購入する際に「食品ロスの削減」を意識していた。

   また、食品メーカーや農家などの企業や小売店などに「食品ロスの削減」のために取り組んでほしいことを聞くと、1位は「バラ売りや少量での販売」で43.2%の人が答えた。2位は「規格外や訳あり品の販売」の42.3%、3位が「つくり過ぎの防止」の35.5%、4位に「品質を長期間保てる容器・パッケージなどの開発・採用」の21.9%と続いた。いずれも女性からの期待値が高いことがわかった。

   そういった消費者から支持されているのが、「カット野菜」だ。カット野菜の購入経験がある人は2年連続増の79.7%と約8割にのぼり、ますます浸透が進んでいる。また、「食品ロスの削減」を意識していると答えた人では、全体より7.2ポイントも高い86.9%の人がカット野菜の購入経験があることが明らかになった。「使い切れる量」という点が、カット野菜が支持されている理由だ。

   食品ロスの削減策について、調査には、

「多段階な見切り品値引きなど、古いものを買いやすくする」(42歳、男性)
「賞味期限の廃止、消費期限の改善」(23歳、女性)
「持ち帰れるようにする」(37歳、女性)

   といった声が寄せられた。

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