中国・深セン発「Langogo」が日本上陸
音声認識とAIによる機械学習を駆使する技術を有する中国企業のLangogo Technologyは2019年11月21日、世界104の言語に対応したリアルタイム音声翻訳機の「Langogo(ランゴーゴー)」で日本に上陸すると発表した。
急激に進むビジネスのグローバル化と、多様なコミュニケーションシーンに対応するため、4機種をラインナップ。録音や文字起こし機能に特化し会議、商談の議事録作成などを支援する「Langogo Minutes」、海外渡航や訪日外国人対応を含め、トラベルシーンを支援する「Langogo Genesis」、同時通訳や画像翻訳など機能を充実させたハイエンドモデルの「Langogo Summit」、レンタル・リース向けモデルの「Langogo Share」を、同日から順次発売(一部は2020年初め)。レンタルも開始した。
翻訳時に、端末に向かって「話す(音声入力)」、その音声を「訳す(テキスト化)」、相手の言語で「伝える(音声出力)」という3つの行程で、それぞれに最適のAI言語サーバーとつながることで、高速で高精度の翻訳を実現した。多くの音声翻訳機があるなか、「Langogo」は世界で初めて「1ボタンによる双方向翻訳機能」(1ボタン翻訳)や、「多言語文字起こし」など、ビジネスに役立つ音声認識機能を搭載。さらに、日英中韓についてはオフライン翻訳にも対応した。
音声翻訳機の世界市場は2021年末に520万台に拡大
MM総研の調査では、2019年12月末時点の音声翻訳機の世界累計出荷台数は、前年比で約2倍となる230万台に拡大。17年12月末時点の25万8000台から、市場は9倍に急拡大すると予測している。
音声翻訳機の性能が大幅に向上。また、国連世界観光機関(UNWTO)が発表した最新の世界観光統計で、18年の海外旅行者総数が前年比6%増、推定で14億人に達する見込みであることや日本政府が20年までに訪日外国人を年間4000万人まで増やす目標を掲げていることから、訪日外国人客を受け入れる側のツールとして音声翻訳機のニーズも引き続き拡大していくと想定。2020年12月末の音声翻訳機の累計出荷台数を365万台、2021年12月末には520万台に到達すると予測している。