2020年を突き進もう! 「パラダイムシフト」の年を3つの「力」で鍛える (大関暁夫)

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   あけましておめでとうございます。

   本年もよろしくお願い申し上げます。

   新年ですので、今年2020年をビジネスパーソンが、いかに生き抜いていくべきかについて、私の思うところを少し書かせていただきますので、経営者、管理者のみなさま、年頭あいさつのネタのご参考にでもしていただければと思います。

  • 2020年を突き進め!
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キーワードは「キャッシュレス」「SDGs」「5G」

   今年、2020年は東京オリンピック・パランピックが開催される年です。1964年の東京開催がそうであったように、オリンピックは世界から最も日本が注目を集める一大イベントであり、世界的標準から見て「恥ずかしくない日本であること」「胸を張れる日本であること」が今年の最重要ポイントになってきます。

   そんな観点から、今年ビジネス領域を大きく動かすであろうキーワードとなるのは、「キャッシュレス」「SDGs」「5G」でしょう。

   キャッシュレスでは、通貨と情報の関係を認識すること。SDGsでは、自社のビジネスとの関わりが17の領域のどこにあるのかの意識を明確化して実行に移すこと。5Gでは、4Gまでとの違いを知り、特に通信のビジネスユースにおける変革の可能性をいち早く察知すること。これらが重要になるでしょう。

   すなわち、オリンピックイヤーは過去からの延長線上にはない、日本の未来を創造する分岐点になる年。「パラダイムシフト」の年であり、ビジネスパーソンは日々それ意識しつつ前進していく必要があるわけなのです。

   では、パラダイムシフトの年を迎える私たちビジネスパーソンは、具体的にどのような「力」をつけてビジネスに相対するべきなのでしょうか――。私からは、キャッシュレス、SDGs、5Gの台頭で大きく変わるであろう2020念の年初に際して、経営者を含めたビジネスパーソンが鍛えておきたい3つの「力」をあげさせていただきます。

ビジネスパーソンのために必要な「力」

   まず、1番目の「力」は「見聞力」です。字面のとおり見る力、聞く力です。情報、特に初めて聞いたような新しい情報に対して、常に好奇心を持って「実際に見てやろう」「詳しい話を聞いてやろう」と思い、可能な限りの情報を収集する力です。

   ゆったりと時間が流れている時代はともかく、いつ何が起きるかわからないような時代の変わり目においては、新しい動きに対していち早く接点を持つこと、詳しく知ることがライバルに対して一歩先んじることになるだけでなく、新たなビジネスを生み出すチャンスを手にすることにもつながるのです。

   何事も聞き流さないこと、後回しにしないことが、「見聞力」を高める第一歩です。

   鍛えてほしい2番目の「力」は「想像力」です。「想像力」といっても、「空想力」とは違います。わかりやすく言えば、仕事のあらゆる場面において、いま目の前にある課題と相対した時に「取り組んだら、その後どうなるのか」と「取り組まなかったら、何が起きるのか」を常に想像して取り組むべきか否かを判断して、決断後は取り組んだ場合、取り組まなかった場合のそれぞれのケースに応じて、その心構えや準備に取り組むということ。

   たとえば上司から指示されたことであっても、同様です。持された変化が激しくスピードが求められる現代は、この先がどうなるのかを想像せずして「とりあえずやる」では時代の早い流れについていけないかもしれません。

   「先を読む」という「想像力」を鍛えることが、必須の時代であると言ってもいいでしょう。

インプットを増やしてスピーディーにアウトプットする

   3つ目は、「行動力」です。これは「想像力」を持って考えるだけでなく、結論が出たらすぐに行動に移すということ。何事も考えているだけ、検討しているだけでは前に進みません。

   特に変化の早い今の時代、行動に移さないうちに環境は変化をしてしまっては、せっかく検討したことが、まったく有効に働かないということもあり得るのです。決めたこと、決まったことは一日でも先延ばしすることなく、すぐに実行に移す「行動力」が求められるのです。

   この3つの「力」、「見聞力」「想像力」「行動力」を鍛えるということは、すなわち激動の時代であるがゆえに、今まで以上にインプットを増やし、そのインプットされた情報を有効に活用して来るべき近未来を想定して、時代の流れに遅れをとらないようにスピーディーなアウトプットを繰り返していく、というサイクルを回すことでもあります。

   2020年、ビジネスキーワードは、「キャッシュレス」「SDGs」「5G」。ビジネスパーソンが鍛えるべき「力」は、「見聞力」「想像力」「行動力」。新しい1年を突き進むヒントにしていただければ幸いです。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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