一流は「未来逆算」で成功する! どうして「書く」と夢が実現するのか

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自らを客観視するクセをつけよう

   本田さんは、「心から愛する人と一緒にいることで、人は幸せを感じるようになっていて、逆に、自分は愛されていないと感じると、すごく不幸になる」と解説します。

   これは非常にわかりやすい表現です。恋に落ちたら、目に映るものはすべてがバラ色で、相手のためならなにも惜しくないという気持ちで燃え上がることがあります。しかし、残念ながら、その夢見心地の時間は、短くて数か月、長くても数年しか続かないものです。

   会社であれば、入社したての頃はやる気に満ち溢れています。自分が望んだ会社であえばなおさらでしょう。すべてはバラ色に満ちて、明るい未来を描いています。ところが数か月も経てば、会社の理不尽を憂いて、上司に不満を持ち、こんなはずではなかったと思うようになります。

   本田さんは、パートナーシップの道は、ハイリスク、ハイリターンだと言います。幸せになりたければ、幸せなパートナーシップを目指すことが理想であると。しかし、 パートナーシップが一時的にうまくいっても、関係がダメになると、この世界でもっとも不幸な人になると。

   会社に置き換えてみましょう。有名企業といわれる企業群があります。難関ですが運よく内定を勝ち取りました。あなたは「運命的な出会い」を感じています。友人からは羨望の眼差しです。

   しかし、有名企業に入社したところで人生の勝利者になるわけではありません。入社しても、上司、同僚が最悪だったらブラック企業になってしまいます。あなたは、1年後に退職しました。

   ブラック企業といわれる企業群があります。人気も無く余裕で内定が取れました。他が落ちてしまったので仕方なかったのです。友人からはバカにされています。しかし、入社したら、上司、同僚に恵まれて、数年後には管理職に昇進。さらに数年後、上司に引き上げられて役員になりました。ブラック企業でも、このようなシチュエーションなら勝ち組といえます。

   本書は「人生訓」として読み解いていくと、新たな気づきがあるように思われます。本書を読みながら目標やビジョンを持つこと、また、それらを紙に書くことの意味を理解してください。この機会に、目標やビジョンを再確認してみましょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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