【小田切尚登が読む2020年】「最高の10年」のあとはもっと最高! 変えることのできない運命を楽しもう

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2020年からの10年はさらに素晴らしい時代になる

   今後、2020年からの10年はさらに素晴らしい時代になるだろう。世界から貧困がさらに減り、ガンをはじめとする難しい病気の治療法もどんどん見つかり、教育と福祉が向上していくだろう。

   国際情勢が混沌としていることは気がかりだが、これは各国同士の意思の疎通が密になり、それがストレスとなっているためである。しかし、殺し合い(戦争)に発展しなければ、コミュニケーションをとることは悪いことではない。

   逆に最悪なのが、互いにだんまり、不干渉を決め込むことだ。そうすると極悪非道の独裁者が悠々と悪事を重ねることが可能になる。かのヒトラーがあそこまで勢力を拡大することが可能だった背景には、イギリスをはじめとする周辺国が不作為を続けていたことが大きい。トランプ米大統領はろくでもないこともたくさん行っているが、積極的に戦争を仕掛けようとしないところは評価できるのではないだろうか。

   世の中にはいいことも悪いことも山のように起きる。それらを総合的、客観的に判断して世の中の動向を正しく判断することが重要だ。一方で、多少のネガティブなことは「自分を鍛えてくれる試練」だと思って、受け流して前向きに生きていくことも大事だと思う。

   どうせ運命を変えることができないのならば、少しでも楽観的に生きていくほうが、人生はラクだろう。「現実」を、実際以上にネガティブなものに描こうとする人たちの尻車に乗ってはいけない。(小田切尚登)

   

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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