銘柄見直しも2018年の「負け」を取り返せず 「良品計画」の買い損ねを悔やむ(石井治彦)

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2020年、住友電工、三井物産を買い戻したい

   引き続き、注目していきたい銘柄は、下記のとおり。

(1)「武田薬品工業」
保有株数が300株。平均取得単価は4015円と、当初(2018年10月1日掲載)目標としていた価格(3900円~4500円)の下値で取得することができた。2019年11月の決算報告で、業績改善見込みが発表され、株価は上昇基調。12月27日現在、10万4823円の含み益。ここからの本格上昇を期待したい。2019年7月2日にも3850円で100株取得した。

(2)「旭化成」
保有株数は200株。平均取得単価は1144円。12月27日現在、2万320円の含み益。さらに下げることがあれば、資金の許す範囲で、買い増しを検討している。

(3)「ナブテスコ」
保有株数は400株。平均取得単価は3302円。12月27日現在、1万8916円の含み益。同社は、企業の事業内容、構成ともにバランスが取れていてよいと考えているので、継続的に保有。これからの戻りを期待している。

(4)「ジャパンティッシュエンジニアリング(J-TEC)
保有株数は1200株。平均取得単価は1273円。現状維持で当面様子見。2019年11月13日の826円(終値ベース)を底に、徐々に下値を切り上げている。

(5)「ジャムコ」
保有株数は1100株。平均取得単価は2879円。現状維持で当面様子見。2019年11月に発表された中間決算の内容は、3月26日発表の航空機内装品製造事業での不適切検査の影響で出荷遅延、それに伴う人件費増により、売り上げは減少。これで悪材料出尽くしとなれば、復調が期待できる。

   売却益を出し、保有株数が減少またはゼロとなった銘柄の買い戻しを実施。2020年も継続したい。

(1)「住友電工」
2019年5月7日に1448円で100株を買い戻し。現在は200株を保有。12月2日に、1713円の年初来高値を更新。2017年1~2月に1655円、1850円で200株を売却(売却益は合計で5万1000円)した。再び、チャンスを狙う。

(2)「三井物産」
現在100株を保有。ぜひ安い価格で買い戻したい。2018年2月に2030円で100株を売却(売却益5万6000円)。2019年3月8日にも1726円で100株を売却(売却益2万4610円)した。

   2020年は、19年と同様に米国景気の後退懸念、米中貿易摩擦などの難しい問題が山積みで、株式市場を「読む」のは引き続き難しそう。その動向に注意しながら、利食い売りと有望銘柄の発掘を、並行して進めていきたいと考えている。(石井治彦)

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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