中国・ アリババの元「総参謀長」が明言「日本で近い将来大きな存在感発揮は難しい」

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「独身の日」セールでブレイク

   アリババの名前が知られるようになったのは「独身の日」の売り出しだ。11月11日がその日。「1」が並んでいることから、2000年代に入って若者たちがしゃれのつもりで名付け、独身者にとって出会いのきっかになったものだ。09年にアリババによる仕掛けで同日にセールが実施されて大ヒット。以来、独身の日はショッピング日に生まれ変わった。

   独身の日のセールを企画したのは正確には、アリババグループの大手ブランド向けeコマースサイト「Tモール(天猫)」の従業員という。世界的に名前を知られるきっかけがこれだったので、中国版「アマゾン」と認識されるようになったようだ。

   17年の独身の日のセールでは、アリババは15億件、総額1682億元(約250億ドル)の取引を処理した。金額は日本円では、1元=15円として、2兆5000億円を超える。中国国内のものさしでみると、オフライン事業者や、自動車・不動産など高額取引を含む、前年の平均的な1日の売上高のほぼ2倍に相当する。本書の引用によれば、米国のブラックフライデーやサイバーマンデーはどちらも全米での売上は35億ドルほど。著者は「ケタが違う」と胸を張る。

   一つのサイトでのショッピングフィーバーが、全米のブラックフライデーの盛り上がりを軽く凌駕。比較を拒否する意味で「アリババは『中国版アマゾン』ではない」というのか。

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