【日韓経済戦争】観光客が戻ってくる!? 韓国最大の日本旅行サイトが「不買運動終結」を宣言 その理由は?

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   安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の日韓首脳会談が2019年12月24日、1年3か月ぶりに行われた。

   関係悪化の解決にはほど遠い会談だったが、ちょっぴり、雪解けムードの演出には役立ったようだ。

   首脳会談があった、その日に韓国最大の日本旅行コミュニティーサイトが「ボイコット・ジャパンの終結」を宣言。閉鎖したサイトを再開すると発表した。韓国からの旅行客は戻ってくるのか? 韓国紙を読み解くと――。

  • 日本旅行を楽しもう(写真はイメージ)
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「菅官房長官がヤケ酒を飲んでいる?」と皮肉る韓国紙

   日本製品の不買運動の中でも、特に観光旅行客の激減は、ビール、自動車と並んで大きなダメージを日本に与えてきた。

   中央日報(2019年12月19日付)は、その影響の大きさを「だから菅氏は酒まで飲んだのか...... 11月の訪日韓国人65%減」という皮肉たっぷりの見出しを付けてこう報道している。

「昨年11月に比べて今年11月に日本を訪問した韓国人は65.1%減った。日本政府観光庁が12月18日に発表した外国人旅行者の統計結果だ。65.1%に達する下落幅は2011年3月の東日本大震災以降で集計された訪日韓国人減少の66.4%減に迫る水準だ」
「共同通信は、韓国人観光客の減少が持続するなら、日本政府の政策目標にも支障が出てくると見通した。日本政府は東京五輪が開かれる来年の訪日観光客目標を4000万人に掲げている。日本世論は韓国人観光客の減少に敏感に反応している。先月、朝日・産経新聞などは一斉に韓国人観光客の急減に伴って地域経済状況が悪化していると報じた」

   そして、韓国メディアの一部から「対韓強硬派」として嫌われている菅義偉官房長官が「ヤケ酒でも飲んでいるのでは」と言わんばかりの論調で、こう結んでいる。

「『訪日観光客4000万人目標』を発表した菅義偉官房長官は『韓国は減ったが中国と欧州で増えた』と公言してはいるが、地方観光視察日程を増やすなど観光客呼び込みに懸命だ。12月11日には鳥取県の日本酒酒造会社を訪れ、普段はたしなまないアルコールも飲み、広報に努力したという」

日本への旅行で韓国人なら必ず使う「ホンネ」情報サイト

   そんななか、うれしいニュースが飛び込んできた。韓国最大の日本旅行サイトが「ボイコット・ジャパン」運動に賛同して中断していたサイトを再開するというのだ。

   朝鮮日報(2019年12月24日月)「徐々に復活する日本旅行......韓国内最大の日本旅行コミュニティーが運営再開」が、こう伝える。

「日本の輸出規制に伴う日本旅行拒否運動に賛同し、一時運営を中断していたオンライン上のコミュニティーサイト『ネイバー日本旅行同好会』(別名:ネイルドン)が12月26日0時から運営を再開すると24日明らかにした」

   ネイバー日本旅行同好会は、韓国内最大の日本旅行コミュニティーで、133万人もの会員を抱えている。同好会は2003年に開設され、日本旅行に関するさまざまな情報が共有されてきた。韓国人なら日本旅行の際に必ず活用するといわれる情報サイトだ。地域別に東京(関東)、大阪(関西)、九州、沖縄、中部、中国、四国、東北、北海道のカテゴリーがあり、それぞれに「旅行記」「宿泊記」「グルメ記」の3つのコーナーがある。

   「宿泊記」では、値段やアクセスなどの情報はもちろん、予約したサイト、選んだ理由、周辺のスポット紹介、部屋の様子などが詳しく書かれている。「グルメ記」にもおススメレストランや人気のスイーツの情報がたくさん投稿されるが、味の感想や待ち時間なども詳しく書かれ、店選びに便利だ。

   そして何より、「あの宿はボッタクリ」「サービスが悪い」「穴場的に美味しい」などとホンネのクチコミが添えられているのが特徴だ。また、気になる情報は質問もできる。

   これほど日本への旅行客に重宝されてきた同好会が、なぜ閉鎖されていたのか。朝鮮日報がこう続ける。

「今年7月に日本不買運動が本格化すると、『日本旅行を中止した』という投稿が相次いだ。これを受けて運営者は7月17日、『日本旅行カフェ(同好会)のマネージャーである私が日本旅行不買運動を支持することは、対外的に象徴的意味を持つと思う』として運営中断を宣言した」

   確かに、日本旅行に大きく貢献してきた同好会が、日本旅行不買運動の先頭に立って支持を表明したことは、ボイコット・ジャパンに大きな影響を与えたといえる。それだけに今回、再びサイトを開いたことについて、運営者はこう語っている。

「今後、ネイバー日本旅行同好会は、旅行カフェとして本来の形に戻ります。カフェメニュー、等級、掲示板の名称なども一部改変します。日本旅行のテーマでなくとも、以前と同様に日常生活など他愛のない話をシェアする時間を過ごせればと思います」

   さらに充実したサイトを目指すというのだ。もうボイコット・ジャパンはやめて、楽しい旅行をしようと呼びかけたのだった。

(福田和郎)

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