「10年後も見越したうえで転職を」
――「投稿者は責任感が強く、頑張ってしまうからよくない」、あるいは「人手不足の職場で一番よくないのは頑張って人手不足をフォローしてしまうことだ。経営者がそれに甘んじて人を増やさなくなる」という意見があります。こうした意見についてどう思いますか。
川上さん「組織をどう機能させていくかという大きな観点に立てば、その通りだと思います。しかしながら、投稿者さんが置かれている立場のように、目の前に仕事がたまっており、その先にはお客様がいて迷惑がかかってしまう状態では、放っておくことは難しいと思います。責任感が強い人であれば、なおさら放っておけないでしょう」
――そんな責任感が強い彼女に、川上さんならどうアドバイスしますか。
川上さん「投稿者さんの状況はとても心配です。明らかに過酷な状況なのに会社が人員補充の対応にNOと回答しているのか理由がよくわかりません。相当ひどい会社ですし、企業として今後の存続さえ危ぶまれるレベルの話です」
「投稿者さんには、目の前のことだけでなく5年後や10年後も見越した上で今をどうするべきかを考えることをお勧めしたいと思います。もうガマンを続けるべきではありません。能力がある人なのですから、仕事をこれからも長く続けていくのであれば、心身が健康なうちに次の一手を打つことを考えてください。そうです、転職をおススメします」
(福田和郎)