東京外国為替市場 買い材料と売り材料が交錯
ドル・円予想レンジ:1ドル=109円50銭~110円50銭
2019年12月20日(金)終値 1ドル=109円36銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き、狭いレンジでのもみ合いとなりそうだ。
前週のドル円相場は、1ドル=109円台半ばを中心に、もみ合いとなった。米中貿易協議の進展と中国経済指標が市場予想を上回ったことがドル買い材料となった半面、米国の経済指標が市場予想を下回ったことなどがドル売り材料となり、ドルは上にも下にも動きづらい状況だった。
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合い相場が続きそうだ。米中貿易協議の第1段階の合意により、ドルは底固い動きとなりそうだが、トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾訴追が、リスク選好のドル買いの抑制要因となっている。
そのうえ、海外投資家はすでにクリスマス休暇に入っていることから、相場が大きく動くことはなさそうだ。
経済指標は、国内では23日に10月の景気動向指数、24日に日銀金融政策決定会合の議事要旨(10月開催分)、27日に11月の失業率・有効求人倍率、12月の東京都区部消費者物価指数、12月18、19日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、11月の鉱工業生産などが予定されている。
海外では、23日に米国の11月新築住宅販売件数などが予定されている。
なお、24日に日中韓首脳会談(中国・成都)、26日に黒田日銀総裁の講演(日本経済団体連合会)が予定されている。
(鷲尾香一)