インタビューをさせてもらった場所は、2階の「ブックカフェ二十世紀」だった。
壁の本棚には商品の「アメコミ」が並び、奥はイベントスペースとしてその都度様子を変える。@ワンダーは、3年前に2階をカフェに改築したという。
気軽に入れるお店を心がけて
1階の書店は天井が高く風通しのよい内装で、レジの前にはSF小説、ミステリーなどの書籍が本棚に、ぎっしり並ぶ。ひと際目を引くのは奥の映画コーナーだ。壁には大きな映画のポスターが貼られ、それに囲まれるように映画に関する雑誌やパンフレット、チラシ、当時のチケットなどがジャンル別、役者別に分類されている。ガラスケースに入った貴重な品も見逃せない。
店名の「@ワンダー」には、お客さんにとって「心動かされる出会いや発見」の場でありたいという意味を込めたと、店主の鈴木宏さんは語る。店内も「古書店らしい厳しい雰囲気」はなく、古書マニア以外にもオープンに開かれた「心地よさ」がどこか感じられるのは、そういった思いが反映されているのだろう。