賃金格差や未払い残業代、お金が貯まらないと結婚をあきらめる若者、高額化する教育費、老後の2000万円問題、さらには消費税率の引き上げ...... と、お金にまつわる話題ばかりだった2019年。そんなことだからか、お金に関する満足度は全体的に低調だったことが、プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険(PGF生命)の「人生の満足度に関する調査 2019」でわかった。
調査によると、40%の人が「これまでの人生に満足」とする一方、「マネー総合満足度」では17%にとどまり、40代では1割未満だった。
40代女性も小遣いへの不満が半数
「これまでの人生の総合的な満足度」については、6.9%が「非常に満足」、33.3%が「やや満足」と答え、合わせて40.2%が「満足」を感じているという結果が示された。
ところが、お金に関する満足度となると大半の項目で低空飛行。「マネー(お金の使い方・貯め方など)についての総合的な満足度」では、「満足している」と答えたのは17.2%止まり。「満足していない」は、51.0%と5割を超えた。年代別でみると、40代の満足度が最も低く、「満足している」と答えたのは9.5%にとどまった。
家計の中で自分が自由に使える「小遣い」の額については、「満足している」は24.7%、「満足していない」は45.0%。「満足していない」を年代別にみると、最も高いのは40代男性(57.0%)。40代は女性も「満足していない」が50.0%と半数に達した。小遣いについて「満足していない」が半数を超えたのは、ほかに20代女性の51.5%で、男女を通じて40代はお金についての満足度が低いようだ。
家計の状況での「老後の備え」では、「満足している」は全体で10.9%、「満足していない」は63.5%だった。60~70代では「満足している」が18.8%に対して、「満足していない」が53.5%と、2人に1人以上が老後の備えに満足できていない実態が明らかになった。
なお、調査は2019年10月9日~11日までの3日間、20~79歳の男女を対象にインターネットで実施。PGF生命が12月3日に、2000人の有効サンプルの集計結果を公表した。同社の「「人生の満足度に関する調査」は2015年から行われており、今回が5回目。有効サンプルの内訳は、20~50代の各年代男女200人ずつ400人、60代と70代は両年代で男女200人ずつの400人。