「スーパーフード」ブルーベリーのスゴさを知って! 日本でも日常的に食べてもらいたい

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カナダでは厳しい検査基準をクリアすることが最低ライン

―― シルバーバレーファームの現状を教えてください。

レイ・ビリン社長「1981年に、祖父の代に創業し、家族経営でブルーベリーとイチゴの栽培、加工、販売事業を運営しています。農場の大きさは、直営農場で212ヘクタール(東京ドームの約45倍)、契約農場もあわせると1133ヘクタール(同約240倍)にもなり、繁忙期には300人のスタッフが働いています。じつは、バンクーバー地区は世界的にも有名なブルーベリーの生産地で、世界第2位の生産規模を誇っているんです」

―― 「シルバーバレーファーム」のブルーベリーの特徴はありますか。

レイ・ビリン社長「栽培している品種は、一般的なブルーベリー農家で栽培される品種と変わりません。しかし、私たちのファームでは、味や栄養、安全面においてトップクオリティを目指しており、直営・契約を含む全ての農場で、土壌の選び方から、栽培方法や収穫時期まで、細かく管理、指導しています。
カナダ政府による厳しい農業規格と、さらに民間の機関が設定している農業規格の認定も受けています。この民間の規定には、年に3回『食品安全性』『社員の健康』『果物の品質』『環境への影響』の4項目の検査があります。安全で高品質のブルーベリーを作るには、これらの基準をクリアすることは最低ラインで、常にそれ以上の基準を満たすことが大切です」

―― 今後、日本や世界でどのような展開を予定していますか。

レイ・ビリン社長「市場環境は常に変化しています。私が常に念頭に置いているのは、『トップ品質のブルーベリーを作ること』。そして『マーケットや消費者のニーズを捉えて商品を提供すること』。作りたいものを作ることも大切ですが、相手の求めていることを知り、受け入れるということも同様に大切なことだと思っています。また、気候の変化に対応することも課題の一つです。温暖化の影響で、毎年、気候が変化し、予測が難しくなっています。年ごとに異なる天気に対応し、常に学び続けなくてはいけません。
日本では、カナダほどブルーベリーを日常的に食べるという文化が醸成されていないようです。ブルーベリーを毎日食べてもらえるよう、食べ方や健康効果を知っていただくなど、さまざまな提案をしていきたいと考えています」

(聞き手:戸川明美)

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