東京外国為替市場 ドル高・円安、さらに進行か!
ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~110円50銭
2019年12月13日(金)終値 1ドル=109円36銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
前週のドル円相場は、米中貿易協議の進展を背景にリスク選好のドル買いが活発化し、ドルが強含みで推移した。一時、ドル円相場は1ドル=109円台後半までドル高・円安が進んだ。
今週のドル円相場は、米中貿易協議の進展、英国総選挙での与党保守党の勝利などリスク要因が大きく後退したことで、引き続きリスク選好のドル買いから1ドル=110円台へのドル高・円安が進行する可能性がある。
ただ、11日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、2020年の政策金利の据え置きが予想されたことで、低金利政策の継続からドル買い意欲を抑制する要因となりそうだ。20日に発表予定の7~9月期米国GDP(国内総生産)確報値などの経済指標には注意したい。
経済指標は、国内では18日に日銀金融政策決定会合(19日まで)、11月の貿易統計、11月の訪日外国人客数、19日に日銀・黒田東彦総裁会見、20日に11月の消費者物価指数などが予定されている。
海外では、16日に中国の11月鉱工業生産と11月の小売り売上高、17日に米国の11月住宅着工件数と11月の鉱工業生産、11月の設備稼働率、19日に7~9月期米国経常収支、米国の11月のCB景気先行総合指数と11月の中古住宅販売件数、20日に7~9月期米国GDP確報値と、米国の11月個人所得、11月の個人消費支出などが予定されている。
(鷲尾香一)