文政権では問題を起こしても処罰される心配はない
ただ、やっかいなのは、今回の集会のバックに文大統領の側近たちがいるとみられることだ。
朝鮮日報(2019年12月12日付)は、
「これら抗議行動の背後には与党・共に民主党関係者による直接・間接の介入があるとの指摘もある。ムン・ジョンイン大統領府統一外交安保特別補佐官は、今年9月に行った講演で『米国大使館前でデモを行う市民の行動だけが、(米国の態度を)変えることができる』と主張した。共に民主党のイ・ジェジョン・スポークスマンは記者団に、ハリス大使について『あれほど無礼な人間は初めて見た』などと非難した。また、大統領直属政策企画委員会のチェ・ミンヒ委員は、米大使公邸侵入事件などを起こした新北団体のメンバーと12月4日に会合を行ったばかりだ」
と報じている。
そして、朝鮮日報はこう結んでいる。
「韓国の情報当局の関係者は『親北・反米団体の会員たちは、今の文政権では(問題を起こしても)処罰される心配はないと認識している』と指摘した」
何か問題が起こった場合、韓米同盟は大丈夫なのだろうか――。
(福田和郎)