ワーキングマザーが活躍できる職場づくり
そして、入社して半年後にはアルバイトから正社員に。現場の管理を任されるまでになった。管理者になってからは、オペレーター時代とは違う大変さが待ち受けた。責任者になると同時に、入社時から指導に当たった本社からの管理者がいなくなり、不安にもなったが、自分と一緒にアルバイトから正社員になった仲間たちと、「まずは今までどおり円滑にセンターがまわることだけを考えました」という。
その試行錯誤が、独自のやり方や未経験者への研修などの確立にも役に立った。壁にぶつかったオペレーターの気持ちに共感でき、同じ立場で考えられることが、未経験のアルバイトから管理者になった小川さんの強みになっていった。
「徳島支社 おもてなしセンター」は現在、10代の大学生から60代まで、幅広い年齢層の女性が働いている。小川さんと同じワーキングマザーも多い。
コールセンターの顧客対応業務は、ストレスを感じることがないわけではない。オペレーターが電話業務以外でのムダなストレスを感じないよう、気配りしながら、気持ちよく仕事ができるようにすることも、小川さんの仕事だ。そのために、日ごろから子育てについて相談しあうことにも取り組むという。
子育て中の女性にとって、子どもの行事や体調などで、どうしても仕事を休まなければならないときがある。そんなときでも、同じような境遇の人が多いため、シフトを工夫したり、助け合ったりしながら乗り切ることができるような職場づくりを心掛けている。