自己PR、志望動機を完ぺきに
数ある職種のなかでもアナウンサーほど就活のための準備が必要なものはないという。NHKや民放各社のほか、芸能事務所などが養成スクールを設けて、志望者の準備をアシストしている。こうしたスクールに通わなくても難関を突破する人もいるらしいが、ごく稀なケースという。
第一関門はESだ。アナウンサー試験で内定を得る人たちは、他の応募先でもESの通過率が高いという。ESで通る機会が少ないと、面接など審査をしてもらう機会が減って合格率もグッと落ちるという。
ESで大事なのは、志望動機と自己PR、それに写真。志望動機と自己PRでこころがけたいポイントは、最初と最後に結論を短く入れ、間に自分の経験を含む事例や理由を挟むこと。面接で「志望動機と自己PRを1分で話してください」と求められることに備え、300字でまとめるようにする。300字がだいたい1分で述べられるサイズという。
就活生が志望動機でやってしまいがちな失敗ポイントは「○○アナウンサーにあこがれて」とか「番組が面白かったから」というもの。動機として悪いわけではないが、同じ内容を提出する人はほかに山ほどいるので埋もれてしまい、受かる機会を手放しているのだ。
志望動機、自己PRを確固たるものにしておくためには、幼少期から大学・大学院までの各時代をタテにした一覧表をつくり、ヨコには「学業・アルバイト」「家族・友人関係」「趣味・資格」などの項目を並べ、自分史の年表などをつくると整理に効果がある。