再生可能エネルギー事業で世界に挑む LooopがスタートアップW杯決勝進出

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   太陽光発電など再生可能エネルギーの開発や、それに伴う電力小売事業を手がけ成長をつづけている株式会社Looop(ループ) が、「スタートアップワールドカップ(W杯)」の東京予選を勝ち抜き、2020年5月に行われる世界決勝戦への進出を決めた。

  • ピッチコンテストで全身を使いプレゼンするLooopの中村社長
    ピッチコンテストで全身を使いプレゼンするLooopの中村社長
  • ピッチコンテストで全身を使いプレゼンするLooopの中村社長

クラウドからの小売りで電気代安く

   Looopは、東日本大震災が発生した直後の2011年4月、中村創一郎社長らが創業。被災地でのボランティア活動をきっかけに太陽光発電への取り組みをはじめ、エネルギービジネスに乗り出した。

   これまでに太陽光以外の再生可能な電源を開発し多角化。19年11月28日に開催された「スタートアップワールドカップ(W杯)2020」(米ペガサス・テック・ベンチャーズ主催)の東京予選にエントリー、事業内容が評価され優勝した。

   Looopは、20年5月22日に米シリコンバレーで開催される世界決勝戦(優勝投資賞金100万ドル)に日本代表として出場する。

   東京予選には10社が出場。ピッチコンテストでLooopの中村社長は最後の10番目に登場し、再生可能エネルギーの今後と、同社の取り組みについて、英語で熱弁を振るった。

   その主眼は「再生可能エネルギー電源をクラウド上に保有することで電気代を安くするビジネスモデル」。集合住宅の需要家や、設備の条件面で断念していた戸建て需要家など太陽光発電をもてなかった利用者をカバーしている。仮想の発電所から電気の供給を受けて、足りない電気を購入することで安くできる仕組だ。

   太陽光発電など再生可能エネルギーをめぐっては、東日本大震災をきっかけに見直しや促進が加速。固定価格買い取り制度(FIT)の導入が進んだが、コスト面などから見直しの動きも目立っている。そうした中で、同社の提案はFITに頼らない新しいビジネスモデルとして、着眼点に意外性があり、電気代を安くできる仕組みをわかりやすく説明できたところがピッチコンテストで評価された。

   米シリコンバレーに本社を構えるベンチャー・キャピタル、ペガサス・テック・ベンチャーズの共同代表パートナーのアニス・ウッザマン氏によれば、日本にはスタートアップが少なく投資先がなかなか見つからないの現状。表彰の際に、Looopへの期待を表明した。

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