「顔しか取り柄がない私。仕事でほめられたい」 美人過ぎる新入社員の投稿が大炎上 専門家に聞いた

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「美人過ぎて悩むより、仕事のプロを目指しなさい」

――自分も美人だといわれたという回答者の中には、仕事で成果を出しても「美人は得」と揶揄されて悔しい思いをした人が多いです。銀座のママや優秀な保険セールスウーマンには美人が少ないという説もあります。また、「美人過ぎる市会議員」などが話題になり、「美人過ぎる」ことが返って仕事面でマイナスになるという見方もあります。ある意味、投稿者の悩みも「美人過ぎる」ことからきているのかもしれませんが、こうした見方についてはどう思いますか。

川上さん「その見方にはまったく同意できません。美人であることが成果に直結する仕事でない限り、『美人過ぎる人』に対する特別なアドバイスなどありません。
芸能界のアイドルのような職業であれば、プロとして歌やダンスの技能と共に美貌も磨くことをアドバイスすることはあると思います。それは、味が自慢の料理店がさらにおいしい料理を作ろうと努力するのと同じです。顧客が求めるものを提供し、さらに磨きをかけることはプロとして当然の姿勢だと考えます。しかし、美貌そのものが顧客に求められる職業はごく一部です」

――なるほど。最後に投稿者に川上さんなら、どうアドバイスしますか。また、今回の「働く女性と容姿の問題」について、とくに強調しておきたいことはありますか。

川上さん「まず、容姿以外に取り柄がないことと、仕事で頑張ることとは、まったく次元の異なる別の問題だと整理することを勧めます。美貌が成果に直結する仕事でない限り、仕事と容姿はまったく関係ありません。
確かに容姿端麗であれば仕事上得することはあるかもしれません。しかし、それは頭の回転が速かったり、愛嬌があったり、たまたま顧客と地元が一緒だったり、といったことと同じで、プラスアルファの要素でしかありません。
仕事で認められたいのであれば、真っ先に行うべきは、今携わっている職務で出すべき成果は何かを確認することです。成果とは、いつまでに何をどのレベルで完成させるかです。成果は仕事におけるゴールです。目指すべき成果が確認出来たら、その成果を出すために何をしなければならないのかを明確にし、それを実行し、やりきることです。要するに仕事のプロを目指せということです。
一方、容姿以外に取り柄がない点については、ご自身にどんな取り柄があるのかを周囲の人に聞いてみてはいかがでしょうか。きっとご自身で気づいていない長所がたくさんあるはずです。少なくとも、今回の投稿で優れた文章力を持っていることを証明しています。容姿は端麗か否かに関わらずその人の個性の一つです。他人からどのように評価されようとも、投稿者さん自身のありのままを大切にしていただきたいと思います」

(福田和郎)

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