学生に大人気の外資系企業 風通しがよくて働きやすい会社はここだ!

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   「ああ、本当に風通しがよくて働きやすい会社だ。入ってよかった!」――。就活生に人気がある外資系企業。実力主義の厳しい世界でドライなイメージを持たれているが、じつはワークライフバランスを重視するところが多い。

   転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「Open Work働きがい研究所」を運営するオープンワークが「働きやすい外資系企業ランキング 風通しがよく、ワークライフバランスがよい外資は?」調査を2019年11月27日に発表した。

  • 外国航空会社が人気(写真はイメージ)
    外国航空会社が人気(写真はイメージ)
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トップ3はイケア、キャセイパシフィック、ブルームバーグ

   ベスト20を見ると、1位にイケア(家具量販店)とキャセイパシフィック航空が同率トップ、3位にブッキングドットコムが続き、航空会社とアパレルブランドが多数ランクインする結果となった。

   4位にブルームバーグ・エル・ビー(金融・経済情報)、5位エミレーツ航空、6位ディーゼルジャパン(カジュアル・ブランド)、7位ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン(H&M・衣料品販売)、8位日本アイ・ビー・エム・スタッフ・オペエーションズ(バックオフィス業)、9位アメリカン・エキスプレス・ジャパン(クレジットカード)、10位CFJ(消費者金融)と続いた=図表参照

(図表)働きやすい外資系企業ランキング トップ20
(図表)働きやすい外資系企業ランキング トップ20

   調査は、Open Workにクチコミ投稿した会員による自分が勤める外資系企業への評価レポート約8500件をもとに行われた。特に就活生が外資系企業に求める「成長」に焦点を当て、Open Workに投稿された外資系企業への社員クチコミから「社員の相互尊重」と「風通しの良さ」の評価点を集計し、さらに月間残業時間が20時間以下の企業に限定してランキングを作成した。

   いったい、それぞれの会社の、どういう企業風土が働きやすい環境を生み出しているのだろうか。上位5社の社員のクチコミから見ると、さまざまな国籍、バックグラウンドを持つ社員が気持ちよく働くうえで大切なこと、それは「フラット」(対等、平等、上下関係が平ら)というキーワードが浮かんでくる――。

1位・イケア

「基本的にファミリー感が強く、風通しはいい会社だと思う。ポジションに関係なくお互いをファーストネームで呼び合う文化がある。多国籍の従業員が集まっているので、物事の捉え方の違いが仕事の進め方の違いに現れることもある。個人的にはそうした経験は非常に貴重なものだと感じている。残業はするなというのが原則なので、ガツガツやっていきたいタイプには物足りないと思うが、仕事だけでなくプライベートも充実させたいという人には働きやすい環境だ」(管理、女性)
「積極的に手を上げる人にはどんどん仕事を任せる社風。たとえ上司であったとしても、こちらの言いたいことは言える環境。ゴールに向かってチームで走るため、個々の特性や要求よりも、チームとしてどうすべきかが常に優先される。年齢や性別、国籍などによる差別は、業務上は全くない」(販売、女性)

上司部下がニックネームで呼び合うフラットな雰囲気

2位:キャセイパシフィック航空

「日系企業とは違い、上司部下ともにフレンドリーで、役職では呼び合わずに、お互いに下の名前で呼んだり、ニックネームで呼んだりしている。会社として従業員を大事にしようとしている姿勢はよく感じる。意見も言いやすい環境だ」(旅客部、男性)
「多国籍のクルーが勤務しているため、常にフレンドリーでオープンな文化であると思う」(客室部、女性)

3位:ブッキングドットコムジャパン

「企業文化は極めてフラットで、上下関係はほぼないと言ってよいと思う。いろんな国籍の人が働いているのも一つの要因だと思う」(アカウントマネジャー、男性)
「人間関係が良く、残業は希望制(基本的にピーク時のみ)のホワイト企業。ランチ、その他ドリンクやフルーツなども無料で支給されるため、オフィスは非常に快適。国際色が豊かで、とてもオープンな雰囲気の中、さまざまなバックグラウンドを持った人が集まっているため、公私ともに刺激を受けることが多い。会社が、常に従業員にとってベストな環境を提供しようと試みているのが肌で感じられ、全体的な年齢層も20?30代が多く、成長中の外資企業という印象」(カストマーセンター、女性)

4位:ブルームバーグ・エル・ピー

「外資系なので、世界各国のオフィスの従業員とコミュニケーションが取れることや、時には一緒に働けることのできる企業。部署によってカラーが全く異なるので、体制もそれに応じて異なる。企業文化としては、とてもフラットな企業なので、上司とのコミュニケーションが取りやすい」(営業・男性)
「とてもフラットな組織で、まるで上下関係などないくらい働きやすい環境です。会社のビジョンは『透明性』なので、金融市場でみんなが最新・正確な情報を手に入れるように努めています。チームと上司によりますが、働き方が自由で毎月締め切りに間に合えば自分の時間を自由に管理できます」(グローバルデータ、男性)

押しの強い外国人に負けないよう、自分をしっかり持つ

5位:エミレーツ航空

「中東系のエアラインだが、多国籍の外国人で構成されている企業なので、客室乗務部も全体的に風通しがよく、非常に働きやすい。日系エアラインと違って『班』で飛ぶというシステムがないので、毎回国籍が違うクルーたちと飛ぶ。そのため、協調性があるだけでなく、自己主張が出来る人が好まれる」(客室乗務員、女性)
「150国籍以上のキャビンアテンダント(CA)が働いていますので、ある意味おおらかかつダイナミックな社風です。日本的な『キャビンアテンダントさん』的な雰囲気を想像して入社すると、よくも悪くも裏切られます。上下関係も日本のようなものは存在しません。後輩クルーも、シニアのクルーから指示をもらった際に、納得できなければ言い返すことは日常茶飯事です。『先輩が言ったら絶対』というようなことはありえません。とてもフラットで働きやすい人間関係です。その代わり、多国籍のクルーと毎回フライトしますから、押しの強い外国人クルーに負けないよう、自分をしっかりと持つことが大切だと思います」(キャビンアテンダント、女性)

(福田和郎)

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