アサヒ、価格30%下げ大出血セールも焼け石に水
一方、ビール業界は日本財務省の貿易統計で10月、韓国向けビールの輸出が「ゼロ」になったという衝撃的な数字が発表されたばかりだ。それに追い打ちをかけるニュースが飛び込んできた。ついに現地法人が人員削減に追い込まれたのだ。
中央日報(2019年12月4日付)「日本ビール不買運動で...ロッテアサヒ、契約職の営業社員削減へ」がこう伝えている。
「不買運動により韓国国内で日本産ビールが売れない中、アサヒビールの流通会社ロッテアサヒ酒類が人員削減に入った。ロッテアサヒ酒類の関係者は12月3日、『年末に勤労契約期間が満了する契約職の営業社員に対して11月末、契約延長不可の方針を通知した。追加の削減などの計画はまだ決まっていない』と述べた」
「ロッテアサヒ酒類は今回の決定の背景を明らかにしなかったが、酒類業界ではアサヒビールの売り上げ急減によるリストラと受け止めている。アサヒビールは今年中旬まで輸入ビール市場でシェア1位だったが、今年7月に始まった日本商品不買運動のターゲットになり、売り上げが急速に減少した」
ロッテアサヒ酒類は11月、コンビニ納品価格を最大30%も引き下げるという大出血セールを行ったが、焼け石に水だったのだ。
(福田和郎)