最高値が見えてきた世界株 ここはひとまず「売り」が正解なのか?

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大事なのは市場を俯瞰して見ること

   しかし、このグラフを俯瞰してみて、気付いていただきたいことが、三つあります。 一つめは、現在の「市場の期待値(PER)」は極端に高いというわけではないということです。たとえば、この期間のPERの平均である15.33倍に比べて、足もとは16.96倍。市場や環境によって異なりますが、一般的にPERが20倍を超えると割高と考える投資家が多いようです。

   二つめは、株価が上昇しているということです。たとえば、2001年5月7日の274米ドルは、2019年11月22日に543米ドルと約2倍になっています。この期間には、米中貿易摩擦やブレグジットはもちろん、欧州債務危機やリーマン・ショックといったさまざまな悪材料も含まれています。

   これらに一喜一憂せず、腰を据えて市場に居続けることができた人が、「株価上昇の恩恵」を享受することができたわけです。

   三つめは、「企業の実力(EPS)」が増加しているということです。たとえば、2001年5月7日に12.22米ドルだった「企業の実力」は、2019年11月22日に32.04米ドルと約2.6倍になっています。

   株価の上昇以上に、「企業の実力」が増加していることは、ぜひとも認識しておきたいものです。

   大切なことは、俯瞰して市場を見ること。つまり、大きく考え、大きく構え、どっしりと市場に居続ける、「THINK BIG」という考え方ではないでしょうか。(日興アセットマネジメント マーケティング部 乙部洋輔)

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