世界の株価が最高値に迫っています。
世界の株式市場の値動きを示す「MSCI 全世界株価指数」は、2018年1月26日の最高値まであと約1%の水準です(2019年11月22日時点、米ドルベース)。いくつかの国の株価指数の中には、すでに最高値を更新したものもあるようです。
連日報道されている米中貿易摩擦やブレグジット(英国のEU離脱協議)といったネガティブなニュースとのギャップに戸惑う人も少なくないのではないでしょうか。
株価は「企業の実力」×「市場の期待値」に分解できる!?
株価は、「EPS(一株当たりの利益)」と「PER(株価収益率)」の掛け算で求められます。EPSを「企業の実力」、PERを「市場の期待値」と置き換えると、理解しやすいかもしれません。
2019年を切り取ってみると、「企業の実力(EPS)」は減少しています。 米中貿易摩擦やブレグジットなどが「企業の実力」に影響を及ぼしていると考えることができそうです。その一方で、「市場の期待値(PER)」は上昇しています。最高値が見えてきた世界の株価は、足もとでは「市場の期待値」がけん引しているようです。
そう考えると、やはりここらで「一たん売り」が正解なのでしょうか?