生保の保険営業に要注意! あなたは保障内容を理解していますか?

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支社でよくある出来事とは......

   これは保険会社の支社での、よくある出来事です。フィクションでイメージしてみます。

   中途入社の今村君(仮名)が入社3か月目にして、ようやく売り上げをあげました。売ってきたのは「貯蓄型の個人年金保険」。支社長も褒めてくれるに違いないと、今村君は思いましたが、支社長の評価は厳しいものでした。

   「なんだ、この商品は。掛け捨ての商品(定期保険)をなぜ売らない!」。今村君は次のように答えます。「年金で不足する老後資金を支えるためにも必要だと思います」。支社長は「はあ? お前は給料泥棒か! 死亡保険金、最低3000万円持って来い!」。

   そしてメンバー全員を集めました。

「いいか、お前たち! ピンチはチャンスだ! 苦しいときほど笑顔だ! 途中で諦めるな! 夢にときめけ! 明日にきらめけ!」

   夕焼け番長さながら、青春漫画のようなセリフを繰り返すだけでした。今村君のモチベーションは急速に下がっていきます。

   保険の営業は数字で評価が決定されるので、売り上げにシビアです。現場では、慢性的な人員不足で人が足りません。そのため、求める人物像や採用要件が不明瞭です。上司になる人も、数合わせで採用されている場合は、知識や実績が乏しいことが多いのです。

   トラブルを避けるためにも保障内容を理解しておきましょう。また、将来のライフプランにあわせて適宜保険内容のチェックもしなければいけません。

   本書は、生命保険業界を知り尽くした下澤さんが解説する実践書です。過酷な営業ノルマで厳しいとも言われる保険営業の「選ばれるヒント」が見つかるかもしれません。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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