「お客様にまで『生理中です』って知らせてどうするの?」
この番組は働く女性たちに大きな反響を呼んだ。ネット上では、ハッシュタグをつけた「#生理バッジ」のスレッドが立ち、賛否激論が交わされている。
まず、賛成の意見では、こんな声があった。
「生理バッジのアイデアが世に出なければ、生理休暇や生理を取り巻く環境についてメディアが取り上げたり、皆がこんなにも考えたり意見をかわしたりする機会はなかっただろうから、生理バッジの功績は絶大だな」
「番組では、40代女性が『私たちの時代は我慢した。今の若い人は甘えている』と冷たく言い放っていた。実際、男の方は痛みを理解できない分、グダグダ言ってこないよね。言ってくるのは女の方。私は生理中に失神したことあるくらいひどいほうだから、バッジで理解していただけると嬉しい」
「生理用品を買った時ですら、別の透けない袋に入れるぐらいの繊細なメンタリティーのことなので、生理バッジが普及するとは思えません。それでも、生理のしんどさを皆で考えようねという流れのきっかけになってきたのは良いことだと思います。」
「生理がつらくてもすでに頑張って出勤しているわけだから、職場でつける意味がよくわからないけど、電車の中ではつけたいかも。つらくて優先席に座っているとき、肩身の狭い思いをしなくてすみそう」
しかし、大半の人が反対派だ。「うわっ、ギョッとする」という嫌悪感と、「プライバシーの侵害」という理由が多い。
「飲み会である同僚男性がこう言っていた。『俺、女性の生理の日ってわかるんだよね。独特の匂いがするから。高校生の時から教室で誰が生理かわかったし、今も仕事場ですぐわかるよ』。そんな気持ち悪い話を聞いていたから嫌悪感しかない!」
そもそも、関係のない他人(お客さん)に公表してどうする?という疑問の声も多かった。
「お客様に『生理中です』って知らせてどうするの? そんなの従業員同士だけわかるように控室の掲示板に張り出してやればいい。それなら助け合ってカバーし合える。お客様には、こちらの体調が悪かろうが、生理痛ひどかろうが関係ないと思いますが」