スーパーマーケットに危機感なし! 追い落としをうかがうアマゾンにどう対抗?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

顧客重視の決済アプリ

   アプリ(モバイル)決済も、顧客の囲い込みに効果を発揮している。ウォルマートの「セービングキャッチャー」は、単なる決済アプリではなく、顧客サービスを重視したもの。たとえば競合店のセール価格がウォルマートの価格より安かった場合に差額分のクーポンが登録される仕組みなどを備える。

   ウォルマートや他のスーパーなどで、アマゾン対策として活用されているのは「インスタカート」という買い物代行サービス。アプリなどオンラインでオーダーを入れると、空いた時間を有効活用したい人が買いものをしてくる仕組みで、現代ならではのプラットフォームでマッチングするシステム。商品によって購入店舗を指定することができ、商品力があるスーパーは選ばれる可能性が高く、大手の小売り店舗がこぞって活用している。買い物代行は日本でも最近新たなサービスがスタートした。

   日本でも導入がすぐにできそうで、流行する可能性があるのは「グローサント」。「グロサリー(食料品)」と「レストラン」を掛け合わせた造語で、スーパーで販売している食材を使用して、施設内に併設したイートインコーナーで食事を楽しめる。ECではできない、リアル店舗に行くメリットを、「食材購入」という行為ばかりでなく、「食事を楽しむ」という「体験」にも広げようとしている。

「スーパーマーケット近未来戦略」
水元仁志著
商業界
税別1700円

姉妹サイト