「謝罪」にふさわしい色とは?
では、「謝罪」の場面では何色がふさわしいのでしょうか?
テレビでよく見る、会社の謝罪会見では、「黒」ではないでしょうか?
ところが、じつは黒もあまりよくありません。
黒は強く見せたいやカッコよく見せたい。また、自分が弱っている時に、鎧を着て本当の心の内側を見せなかったり、もう攻撃しないでくれ、余計なことは聞かないでくれといった、自己防御に見えるのです。
黒の色彩心理は、
「威厳」
「完璧主義」
「独立心」
「ポーカーフェイス」
です。
こうしてみると、なんだか「上から目線」で、とても謝っているとは思えませんよね。
謝罪の場面でもっとも効果的なのは、グレーです。
グレーの色彩心理は、
「控えめ」
「おとなしい」
「弱々しさ」
「デリケート」
「用心深い」
「ソフト」
です。
グレー系のスーツやネクタイを身に着けていくと、「もうこれ以上、この人を責めるのは、かわいそうだな」と思わせるのです。
そして、できればダークグレーよりライトグレーを選んでください。ダークグレーになればなるほど「黒」の要素が入ってくるので、謝ってはいるけれど、本当は何か隠しているのではないかという不信感を与えてしまいます。
そうですね。ネクタイも無地のライトグレーの色合いがいいと思います。
本当に心から謝っていたとしても、着ている服でそう思われないとしたら、すごくもったいないですね。(南川真輝)