第1弾の合意に向けた米中通商交渉のゆくえに注目が集まる。不透明感が漂うなか、過度な警戒感は後退したものの、日米の株式市場は米中通商交渉と香港情勢に右往左往する展開が続きそう。
ドル円相場も、方向感の乏しい展開となりそう。ただ、市場には米連邦準備制度理事会(FRB)が再び追加利下げに踏み切るのではないかとの観測が出始めている。
どうなる? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 香港情勢、米中問題の新たな火ダネか?
日経平均株価予想レンジ:2万2900円~2万3600円
2019年11月22日(金)終値 2万3112円88銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、2万円台前半でのもみ合いが予想される。
前週の日経平均株価は、手掛かり材料の乏しいなか、小幅ながら2週連続で下げとなった。香港の政情不安は米国議会上院が「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決するなど、米中関係に暗い影を落としている。
今週の日経平均株価は、2万円台前半でのもみ合いが予想される。香港問題が米中間の問題として浮上し、米中貿易協議が年内の第1弾の合意に対して不透明感が漂い始めているものの、中国の劉鶴副首相がライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表に対して、月内の訪中を招へいしたことで警戒感は後退している。
引き続き、米中貿易協議、香港問題の動向に注意が必要だろう。今週は国内外の経済指標の発表が相次ぐため、特に米国の経済指標に注目したい。