「大発会」の寄り付きで株式を買ったら......
では同様に、日経平均株価を年始の「大発会」の寄り付きで買って、大引けで売ったとしたら、どのような結果となっていたのだろうか?
トータルの収支がマイナスだった「大納会」とは対照的に、「大発会」にトレードした場合、上昇した年が15回、下落した年が5回で、総損益はプラスとなった。どうやら、年初は年末と比べて株価が上昇しやすい傾向があるようだ。
では、なぜこのような値動きの傾向が表れるのだろうか――。その説明の例として、挙げられるのが、日本の株式市場の売買代金の6割から7割を占める海外投資家がクリスマスから年末年始にかけての長期休暇に入るための一時的な出来高の低迷、個人投資家らの納税のためのポジション調整、機関投資家の年度またぎのためのポジション調整などだ。
そうした要因のため、年末は一時的な売りが入ることが少なくないものの、年始に買い戻しが入ることがある、とされる。
2019年は夏場に低調な株式相場となったものの、その前後は堅調な推移だった。2020年も、株式相場の上昇を期待したいところだ。(ブラックスワン)