「勤労感謝の日」の1週間のイベントとして恒例になった「Tokyo Work Design Week(TWDW)=トーキョーワークデザインウィーク」(TWDW事務局主催)が、東京・渋谷のほか、大阪、滋賀、熊本で開催中だ。
さまざまなフィールドで活躍する100人以上のゲストを迎え、一般の参加者らと「新しい働き方」や「未来の会社」について考える、新時代の「働き方の祭典」。あす、11月24日まで行われる。
「自分の働き方のトリセツを作ろう」
東京のメーン会場は、渋谷駅近くの複合商業施設、渋谷ヒカリエ8階にあるイベントスペース「8FCOURT」。初日の11月8日から連日、トークセッションやワークショップ、エキシビションが開かれている。トークセッションなどは、都内各所や大阪などのサテライト会場を結んでの立体開催だ。
働き方については近年、政府が主導して見直しが図られ、改革が進んでいる最中だが、労働者の側からの改革の機運も上昇中だ。労働者人口の減少などで、個々に高パフォーマンスが求められる時代。そのための取り組みとしてセルフマネジメントが注目されるようになり、起業を志す個人レベルで、また人材強化を目指す企業でもコーチングなどの手法でトレーニングが盛んになっている。
今回のTWDWでも、いくつかのイベントでセルフマネジメントをテーマの一つに掲げて行われているが、19日に開かれた「自分の働き方のトリセツを作ろう」と題したワークショップもその一つ。個人と組織向けにマネジメントの指導プログラムを提供する企業の共同経営者、稲墻(いながき)聡一郎さんがリーダーとなって、脳の仕組みの説明や、応酬話法の実践をガイド。動画のある動きのカウントに集中すると、画面の大胆な変化にも気づかなくなる脳の特性を、実際にその動画を使って説明すると、来場者は一様に大きく目を見開いた。
TWDWは2013年の初開催以来、今回で7年目。今回のヒカリエでの会期中のイベントは計25件。事前の申し込みですでに定員に達しているものもあるので、これからの参加には確認が必要だ。