「理想の自分になりたい!」人へ 趣味のパチンコ、どうすればやめられる?

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来年ことは習慣を定着化させよう

   吉井さんは、こう問いかけます。

「『パチンコをやめると、どんないいことがあるのだろう?』と質問すれば、『家族の時間をより多く作れる』といった答えが出てくるでしょう。さらに『家族との時間ができると、何が良いのだろう?』と質問すると、『家族を幸せにできて、自分の仕事にも好影響がある』といった答えが導き出されることでしょう」

   自問自答することでパチンコをやめたいという思いが強くなります。パチンコから遠ざかるには、自分に質問して大事なものへの思いを引き出すことが効果的です。

   コンサルティング業界の人なら、これが思考法によるものだとすぐにわかるはずです。いまの思考の流れは演繹法です。普遍的な事実を前提として結論を導きだす方法です。必然に必然を重ねるプロセスに特徴があり、結論はより真実に近いものが導き出されます。

   良い習慣を身につけて結果を出すことは簡単ではありません。筆者も、ランニング、筋トレ、英会話、ゴルフなど、いつの間にかやめてしまったものがたくさんあります。理由を考えれば、継続する理由を見出せなかったことに尽きると思います。

   つまり、上達もしなかったし、楽しくなかったのです。良い習慣を作るためには、楽しく、ワクワクするもののほうが効果的といえます。

   習慣とは行動様式のこと。元旦に立てる目標も習慣といえるでしょう。仕事、お金、人間関係。これらに影響を及ぼす因子はたくさん存在します。本書は、「習慣」にフォーカスすることで、見えにくかった阻害要因を明らかにしていてくれます。

   来年こそ、目標を達成したい! 理想の自分になりたい! そうお考えの方にオススメしたい一冊です。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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