ストレス増大で心理的な影響が......
なかでも労働時間、業務量、給料について感じるストレスは、30代の一般社員、管理職社員ともに回答が多く、このままだと30代が男性更年期障害を発症しかねない「予備軍」として浮き彫りになった 。
労働時間について感じるストレスは「ノー残業デーの翌日、そのしわ寄せがくる」が36.4%と一番多かった。また、「その他」の回答には、「サービス早朝出社をしている」(20代)と根本的な解決になっていないケースや「監視状態になっている」(50代)と窮屈に感じる人もいた。
制度に関するストレスについて聞いたところ、ストレスを感じていない人が多数である一方、働き方改革に向けて「導入したシステムが煩雑でかえって時間がかかっている」との回答が26.8%あり、本末転倒な状態になっている人もいた。「その他」の回答には、「名前だけの導入」(50代)、「その場しのぎばかり」(30代)と、かなりのストレスを感じている人もみられた。
下表のように、残業ができないのに業務量が変わらず、ストレスを抱える人が半数弱。残業を規制するだけでは、かえってストレスになりかねない現場の様子がうかがえる。
給料に関して感じるストレスでは、「残業時間が減ったので残業手当がつかない」が43.6%と最多。「税金が上がったのに残業時間で残業代が稼げず、生活が窮屈に感じる」という回答も35.6%にのぼった。残業代カットと増税の影響で、経済的なストレスも感じている傾向がみられる。「やることが増えたが、金額が変わらない」(30代)という声も少なくなかった。