ホンダ、日産に続きトヨタまで大出血割引セール
こうして8桁のナンバープレートの導入時期が不売運動のピークと重なったことで、ますます日本車を購入しづらくなった。このため利益を度外視した日本車の値引き合戦が始まった。泣く泣く値引きに追い込まれた日本車メーカーの惨状を朝鮮日報(11月17日付)「日本車、今では韓国が一番安い」がこう伝えている。
「『日本車を買うなら今がチャンスだ』『日本車は日本や米国より韓国が安い』 最近自動車のオンラインコミュニティーでは、こうした話題が交わされている。不売運動により韓国国内での市場シェアがわずか3カ月で4分の1水準(20.4%から5.5%)にまで下落した。これを受け、10月から日本車メーカーが一斉に大々的な割引イベントに乗り出した」
ホンダは約510万円の大型SUV「パイロット」を約140万安の約370万円で販売、在庫を完売した。日産も約540万円のインフィニティを約140万円安の400万円で売り出すなど、ほとんど車種に約94万円前後の割引セールを行なった。「割引なし」に固執したトヨタでさえも、車を買った客に数十万円相当の給油チケットを提供するありさまだった。
朝鮮日報では、こう結んでいる。
「業界では、いわゆる『シャイ・ジャパン』(日本製品をこっそり購入すること)を狙った戦略が功を奏したとみている。10月の日本車の登録台数は1977台と、9月の1103台に比べて80%近く増えた。前年同期に比べると相変らず低い水準だが、少なくとも7月以降では最高実績だ。100万円以上の大々的な割引は『一時的な方便』であるにせよ、ひとまず急な火の粉は消し止めた。1、2カ月前までは『このご時世に日本車を買うのか!』と批判する声が多かったが、最近では『どうであれ、安く買えればそれでいい』といった雰囲気だからだ」
(福田和郎)