地元・花巻のブドウで地域と「日本ワイン」を盛り上げる 聞いたことある? オーストリアの国花「エーデルワイン」??

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「女性に好んで飲んでもらいたい」

―― コンクールの受賞によって、社内や地域でなにか変化はありましたか。

藤舘 昌弘社長「『エーデルワイン』が国内外の賞を受賞するようになったことで、農家の皆さんはブドウ造りにますます力が入るようになりました。皆さんは、『〇〇さんの畑のブドウのワインが賞を獲った』と聞けば、『自分たちも頑張ろう』と、さらに努力するようなマジメな方たちばかりです。
毎年3月になると、農家や専門家の方たちが集まり、賞を獲った畑のブドウを品評するイベントを開催しており、研鑽を重ねています」

―― 近年、天災が多く、各地で被害が報告されていますが、影響はありましたか?

藤舘社長「私が社長に就任して以降、大迫町は大きな天災に遭っていません。今年の台風も大きな影響はなく、2011年の東日本大震災の際にも、ワインのビンが70本割れた程度の被害で済みました。天候や天災に左右されることが多い私たちの事業にとっては、本当に幸運なことで、ありがたく思っています」
「エーデルワイン」がズラリ! 濃く、個性的な味わいが売り
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―― 今後はどのような取り組みを、お考えでしょうか?

藤舘社長「おかげさまで、売り上げは順調に推移しており、最近はインターネット販売やインバウンド向けの販売が増えています。『エーデルワイン』の品質も格段に良くなっていますので、相応しい評価を得て価値を高め、ブドウを栽培する生産者さんに還元したいと思っています。
ワインは、女性に好まれる飲み物ですので、まずは女性の方に、エーデルワインを選んでいただきたいと考えています。その一環として、近年、審査員が全員女性で構成される、『フェミナリーズ世界ワインコンクール』に出展し、今年は赤・白ワインの両方で金賞を受賞しました。消費の中心にいる女性が好んで飲むようになれば、次第に周りの方たちにも波及するはずです。今では、オンラインショップや都内主要デパート、アンテナショップ、物産展などでも購入でき、手に入れやすくなっています。より多くの人に手に取っていただければ、これほどうれしいことはありません」

(聞き手 戸川 明美)

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