英ポンドは「まだ割安」だ!
現在、英国は総選挙に突入しています。「選挙は水物」とはよく言われますが、ジョンソン首相率いる保守党の支持率は40%台前半と高く、コービン党首率いる労働党の支持率20%台後半を大きく引き離しています。このままの状況であれば、おそらく保守党は大きく議席を伸ばし、再開後の英議会で離脱協議案は問題なく賛成多数で可決されることになるでしょう。
少々困るのは、ナイジェル・ファラージ氏率いる「ブレグジット党(離脱党との翻訳もあります)」が、一定の支持率を得ていることです。離脱支持派の票が少し割れることになります。しかし、ファラージ氏は保守党が2017年に議席を獲得した317選挙区では候補者を擁立しないと発表しました。これで保守党の勝利はほぼ確実になったのではないかと思います。
英ポンドは上昇したとは言え、まだ「割安」といえます。英国の総選挙は12月12日投票予定とまだ先であり、ポンドを買い始めるタイミングが難しいのですが、どこかで保守党勝利を織り込む格好で買い始めるべきかなと思います。
「10月急騰」のような上昇はないでしょうが、ある程度の最後の価格調整で英ポンドが上昇する可能性は大いにあると見ています。(志摩力男)