鉄道模型からパワーウインドウまで 小型モーターの「マブチモーター」の技術力を買いたい(石井治彦)

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株価は今が買いどきか?

   2019年8月10日付の日本経済新聞には、「マブチ 純利益41%減 今期下方修正 車用モーター不振」の見出しがあった。「マブチモーターは9月2日、2019年12月期の連結純利益が前期比41%減の135億円になりそうだと発表した」とあり、従来予想(35%減の148億円)から下方修正した。主力の自動車向けモーターの販売が中国や欧州を中心に振るわないことや、前期に計上した不動産の売却益の反動が響いたようだ。売上高は6%減の1350億円を見込んでいるという。

   8月9日に発表した2019年12月期決算の業績下方修正で、株価はマイナス要因を織り込んだようだ。

   株価チャートを見ると、2015年6月に1株当たり8230円の高値を記録。その後2019年1月14日に、3130円まで下落している。

   8月9日決算発表での業績下方修正を受け、8月13日の株価は安値3540円を記録。その後株価は上昇に転じる。10月31日発表の第3四半期決算を受けて、この日の終値は前日比240円高の4425円。翌11月1日には、4670円の年初来高値をも更新している。市場が、2019年12月末決算見通しを織り込んだ今が、「買い」を検討するいい機会と考えている。

   東京株式市場の日経平均株価も連日のように上昇し、年初来高値を更新している。ところが、ここにきて日経平均株価の一日の上下幅が272円(11月13日、高値2万3542円~安値2万3270円)の動向が気になる。とはいえ、3500円までの下げは期待できそうにない。これは買うタイミングを逃したかも......。

2019年11月15日現在    保有株ゼロ
年初来高値 2019/11/1   4670円00銭
年初来安値 2019/1/4    3130円00銭
直近 終値 2019/11/15   4510円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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