高まる「ユーチューバー」のプレゼンス 「いいね!」で広がるSNSの広告効果

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消費者がインフルエンサーに求めているのは......

   スマホの普及で、SNSのビジュアルコミュケーションでは動画が増え、シミュラークルにより拡散した動画で、多くの人が「疑似体験」ができ、商品、サービスについても、より深い検討の機会が増えている。

   インスタグラムでは2018年6月から、縦長フォーマットの長尺動画アプリ、IGTVを導入。中国発のモバイル向けショートビデオ、TikTok(ティックトック)は、料理などの投稿で写真にとってかわる勢いを持つ。飲食店の中にはこれを受け、湯気などで動画に映える料理を提供する店もあるという。

   SNSを利用する消費者は、商品、サービスの情報のすべてをインフルエンサーに依存しているわけではない。先に引用した「インフルエンサーの投稿とメーカーやブランドの投稿のどちらを信頼するか」という質問の回答でわかるように、信頼度はインフルエンサーとメーカー・ブランドで拮抗している。

   消費者がインフルエンサーに求めているのは「自分に合うかどうかの判断の手助け」であり、メーカー・ブランドには「客観的なスペックや情報を求めている」ということだ。

   消費者へのアピールのためメーカー・ブランドには、上手な棲み分けが求められそうだ。

「SNS変遷史 『いいね!』でつながる社会のゆくえ」
天野彬著
イースト・プレス
税別920円

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