就職活動をめぐって近年盛んになっている「インターンシップ」。学生が就活前年の夏期~冬期にかけ短期間、働くことを体験しエントリーする企業を決める参考にする。「青田買い」を指摘する声もあるが、インターン経験なしの人も含めて、この3年以内に就職した新卒入社組の8割近くが、インターンシップに「参加したほうが良い」と考えていることがわかった。
調査は、エンジニアの育成・派遣、転職支援などを手掛けている、建設業界に特化したアウトソーシング企業のアーキ・ジャパン(東京都新宿区)が実施した。2019年11月13日の発表。
企業はイメージアップに寄与
「インターンシップ」に関する意識調査」によると、回答者のうち「インターシップ(選考を含む)に参加した」のは63.6%。参加者に、参加の理由を聞いたところ、「業界や企業、職種の理解を深めるため」が64.2%で圧倒的トップ。次いで、「自己分析のため」(20.6%)、「社会人としてのマナーを身に付けるため」(11.3%)と続いた。
参加しなかった人の「参加しなかった理由」のトップは、「特にやりたい事もなかった」で46.0%。次いで「学業との両立が難しい」(19.2%)、「拘束時間が長い」(10.5%)、「責任とプレッシャーに耐えられない」(7.0%)、「倍率が高く参加しづらい」(5.1%)となった。
「目的意識を持つか持たないかが、インターンシップへの参加に大きく影響しているということがわかる」結果となった。