2019年9月2日から11月2日まで開催された「ラグビーワールドカップ(W杯)」。英国風パブをチェーン展開する「ハブ」では、10月の全店の売上高が前年に比べ、9月に引き続き大幅に増えたことを明らかにした。
ラグビーファン取り込みキャンペーンが奏功
同社の11月7日の発表によると、10月の売上高は前年同月比25.6%アップ。9月の同26.6%増に続いて、2か月連続の大幅増となった。
日本が「ベスト8」進出を決めた対スコットランド戦をはじめ、準決勝、決勝も行われた横浜国際総合競技場そばの新横浜店では、試合開催時のビール販売量が大幅にアップ。外国人にもわかりやすいメニューリストを用意するなどの訪日客を含めたラグビーファンを取り込む方策や、当たりくじつきスクラッチカードの進呈など、1月から始めた「RUGBY Campaign」が効果的だったという。
「ハブ」は、3~8月の「上期」では客数で前年同期を上回ったものの、客単価で前年を下回る月が続き、同期の売上高は前年を下回った。しかし、W杯効果を受けて10月11日に発表した今期(2020年2月期=19年3月1日~20年2月29日)業績予想では、売上高が前期比11.5%増、営業利益で18.9%増を見込んでいる。