「お祈りメール」は怖くない!? 不採用人材を企業間で紹介しあう「スカウト」サイトがスタートする

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   就活生にとって「お祈りメール」はつらく、怖い。しかし、そんなネガティブな不採用通知が「プラス」に転じるようにと開発された新サービスが、2019年11月中旬から始まる。

   sasry(サスリー、東京都港区)が提供する、採用を見送った人材を企業間で紹介しあえるサービス「Sasry scout」(サスリースカウト)がそれ。国内初のサービスで、条件やポジションなどの理由で採用できなかった人材を、企業間で紹介しあうという。

  • 不採用通知が「プラス」に転じるサービスがスタート!
    不採用通知が「プラス」に転じるサービスがスタート!
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「ネガティブ」な不採用通知が一変するかも......

   新サービスは不採用の受験者に対して、合否通知と合わせてサスリースカウトの人材データベースへの招待メールを送る。受験者から登録のリクエストがあった場合は、企業の担当者が受験者の情報を入力して、その担当者が指定した企業に公開。他社の採用担当者が、このデータベースの情報を見て、不採用通知を受けた受験者をスカウトできる仕組み。すでに事前登録を受け付けている。

   たとえば、グループ会社間で人材を紹介することで、有能な人材をグループとして採用できる可能性が高まるので、企業側は採用の効率化につながるメリットがある(紹介はグループ会社に限らない)。一方、就職希望者にとっては、これまで知らなかった企業の発見につながる可能性がある。

   新サービスは、採用を見送った人材のみ対象。今後の転職を応援する狙いもあり、従来ネガティブになっていた不採用の連絡が一変。効率化のよい採用が図れるという。人材エージェントが活用すれば、エージェント同士で志願者を紹介し合うことで、志願者にとって就職の選択肢が広がる。

   サスリー社の大塚慎也社長は「人材エージェントが従来担っていた求職者のスクリーニング(選定)を、企業の採用担当が負担なく担う形を作れれば、自ずと採用単価も下がる」と、新サービスの優位性に自信を見せる。初年度500社の導入、3年後に月商1億5000万円を目指す。

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