東京外国為替市場 「まだら模様」の米経済指標、どうなる?
ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~110円50銭
2019年11月1日(金)終値 1ドル=109円27銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
前週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となった。10月の米国雇用統計が市場予想を上回る改善となったことや米中貿易協議の進展を背景に、ドルは一時109円49銭まで買われた。
今週のドル円相場は、米中貿易協議の進展や、米国の雇用情勢の改善とそれによる利下げ観測の後退は、ドルの支援材料となるものの、合意するまでは米中貿易協議は余談を許さず、積極的なドル買い材料にはなりにくい。また、10月の米国雇用統計は市場予想を上回ったが、他の経済指標では「まだら模様」が続いており、今週発表の経済指標が注目される。
経済指標は、国内では11日に10月の景気ウォッチャー調査、9月の機械受注、10月30日、31日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、12日には10月の工作機械受注、14日に7~9月期GDP(国内総生産)などが予定されている。
海外では、13日に10月の米国消費者物価と財政収支、14日に10月の中国小売売上高と鉱工業生産、15日には10月の米国小売売上高などが予定されている。
(鷲尾香一)