「最悪の世代」団塊ジュニアはスポーツジムを目指せ
最後にレポートが指摘しているのは、中年ビジネスマンの筋トレブームが与える社会保障財政へのプラス効果だ。「社会保障の2040年問題」という言葉がある。これまでは、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年」が越えるべき峠とされたが、その先に「2040年」というもっと高い峰が控えていることが最近わかってきた。現在40代の団塊ジュニア世代が65歳以上の高齢者になるのが2040年代で、1人の高齢者を1.5人の現役世代を支えなくてはならなくなる。
現在、48歳の永濱さんも「団塊ジュニア世代」である。
「団塊ジュニアは最悪の世代です。バブル崩壊で就職は氷河期、入社してもリストラ、そして将来は下の世代のお荷物になる。しかし、私たちの世代がいつまでも健康でいないと、日本はやっていけません。今後も筋トレにはまり、健康な団塊ジュニアが増えていけば、医療費や社会保障費の抑制にもつながります。最近、母が認知症になりました。筋トレは、認知症の予防効果があると聞いています。ぜひ、筋トレを続けていきたいと思っています」
と語るのだった。
(福田和郎)