米中通商交渉への先行き不安を背景に、ドル円相場が下落した。週初の2019年10月28日のドル円は、欧州連合(EU)が英国の離脱期限を2020年1月31日まで延期することを承認したことや、米中通商交渉の進捗状況が良好なことが伝わったことで、ドルが上昇。8月1日以来となる1ドル=109円台に迫った。ところが、週末にかけては中国が米国との長期的な貿易交渉の合意実現に疑念を示していることが報じられると、ドル円相場は1ドル=107円台後半まで下落した。その後、やや戻して108円台前半で推移している。
学生トレーダーは、長かった1年間のトレードを終了。早稲田大学は後半の就職活動に時間を取られたこともあり、やや不完全燃焼。明治大学は最後までトップを行く國學院大学を追ったが届かず。「トランプ相場」に翻弄された1年だったが、慶応義塾大学は執念の追い込みで、最終週に原本の1万円に戻した。
一橋大学は、FX大学対抗戦のスピンオフ企画のセミナーに参加して以降、コツをつかんだようで、着実に利益を積み上げた。國學院大学はスタートダッシュで一気に殖やした「貯金」が効いて逃げ切った。1大学が3倍超、2大学が2倍超に殖やした。
投資家がFXに惹かれる理由がわかった(早稲田大学)
11月1日(金)
1年が過ぎるのは、ホントにあっという間だ。しかし振り帰ってみれば、短く感じるほど充実し、いろいろな学びがあった年だというふうにも感じる。このFX大学対抗戦を始めた当初は、FXにほとんど触ったことがなく、興味が持てるか少々不安もあったが、いざ触ってみると、FXはあまりにも考慮しなければならないことが多く、その難しさに投資家は惹かれるのだろうと感じた。
連載決定時は張りきっていたものの、やはり後半は損失がかさむにつれて、就職活動が忙しくなってきたことと相まってモチベーションが低下してしまった節があった。しかし、週1回という高頻度な連載のおかげで最低週に一度は相場を振り返り起こった出来事を自分なりにかみ砕く時間を設けることができたのは本当にありがたく感じている。
現在、ポピュリズムの台頭から社会情勢に不安を感じている人は多いが、わたしは成長過程の健全な1フェーズと捉えている。世界はますます一つの運命共同体として機能するようになり、協力体制が構築されていくだろう。それによって技術革新スピードも加速していくはずだ。これが国家間のパワーバランスを崩しうるのかはわからないが、過去の通貨の平均寿命を考慮すると、近しい将来いくつもの通貨が統廃合を経験すると考える。
今週はトレードなし。総資産は変わらず。5603円で最終週を終えた。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月1日現在 5603円