人生をダメにする「過去進行形」! アナタは「引きずる人」になっていないか?

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中途入社に多い過去進行形の人たち

   中途入社で、過去に大手企業でナンバーワンの実績があるという人が入社してきました。役職は営業部長。しかし、なかなか結果が出ません。ことあるごとに社内の会議では、

「前職のM商事でこんなことをしたら笑われますよ!」
「前職ではこのようなことは許されません」
「前職のM商事では......」

と。

   社内のスタッフもいい加減うんざり。かなり迷惑そうです。

   社長は少しいまの営業のやり方を変えてみたらどうかとアドバイスします。すると、そのM商事出身の彼は不機嫌になりました。強い調子で「私の営業に問題があるってことですか?」と食ってかかります。「問題ないと思っているの?」と社長。するとまた「いや、M商事ではうまくいっていたんですが」と、ひと言。社長もお手上げです。

   このように、過去の成功体験から逃れられない人がいます。その思い出や体験が価値を生み出さないことは明々白々です。呪いのアイテムですから、思い切って捨てて、「これからのほうが大切だと切り替えてしまったほうがいいのです。それこそが未来を生き、いまのあなたを大切にしていることにつながるはずです。

   著者は、並木秀陸さん。司法書士、社会保険労務士、行政書士など多くの国家資格を所持し、社労士総合オフィスナミキを経営する人事労務の専門家です。

   本書には、読書術以外にも「心を切り替える技術」「発想転換の方法」「失敗の活かし方」「持っておきたい習慣」について、並木さんの体験談を交えながら、解説されています。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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